赤菊芋と聞くと芋の一種かと思いますが、実はキク科の植物で可愛らしい黄色い花が咲き、しょうがに似たその根は土を落とすときれいな赤紫色をしています。
イヌリンが豊富に含まれている菊芋。イヌリンの含有量が多い野菜には、ごぼうやニンニク、チコリなどがありますが、中でも含有量が多いのが菊芋。その一般的な菊芋である白菊芋より、さらにイヌリン含有量が高いのが「赤菊芋」なのです。
青森県五所川原産の赤菊芋(JA010系243277番)は、「赤~い喜久芋」と名付けられ商標登録(NO.143193)されました。日本在来の野生種が由来で、国産品(北海道産)です。令和2年度には弘前大学の研究から、赤菊芋のイヌリン含有量が野菜の中でもトップクラスであること、また、食用部分の根だけではなく葉にもイヌリンが含まれていることが明らかになり、健康野菜として一目置かれている存在となっています。
青森の自然の恵みいっぱいに育った赤菊芋は、国内でも生産者が限られており大変希少です。特産化を目指し2020年7月に【五所川原赤キクイモ生産者協議会】が設立され、機能性成分の特徴を活かした加工食品の開発を目指し、生産量の増加とブランド化に向けた取り組みが開始されました。食用部分の根を使用した加工食品のほかにも、葉を使用した葉茶としても飲用できます。近年、赤キクイモドリンクやうどん、サプリメントも販売され、これらの製品は五所川原市のふるさと納税返礼品にも採用されています。
当協議会の赤菊芋は、国産希少品種で種苗登録もされているため、生芋での販売はいたしません。皆さまの健康のお供として簡単に取り入れられるよう、パウダーへと加工しました。これから赤~い喜久芋の魅力である「イヌリン」を余すことなく紹介します。わたしたちの健康増進維持に優れた力を発揮してくれるパワーフード「赤~い喜久芋パウダー」をこの機会に、ぜひ始めてみませんか?
生産者に限っては五所川原市在住で、生産地も五所川原市の農地でのみ生産されています。
成分表
項目 | 結果 | 単位 |
---|---|---|
エネルギー | 178 | kcal/100g |
745 | kJ/100g | |
水分 | 6.5 | g/100g |
タンパク質 | 7.9 | g/100g |
脂質 | 1.0 | g/100g |
炭水化物 | 78.8 | g/100g |
灰分 | 5.8 | g/100g |
ナトリウム | 13 | mg/100g |
食塩相当量 | 0.03 | g/100g |
総フラクタン | 53.7g | g/100g |